息子たちへ
私がアメリカに住みはじめて最初のハロウィンの日を迎えたことを書き残しておこう。
アメリカに住み始めてもうすぐ、2ヶ月が経とうとする時、ハロウィーンの日を迎えた。
いや、お店も街も、写真のようなかぼちゃの顔、一色!とは大袈裟だけど、アメリカにきて初めてのハロウィーンということで、本場のハロウィーンってこんなんか、やっぱりすごいね~と思ったものだ。
1995年のハロウィーンは平日。日中はもちろん仕事。 メキシコ工場の工具が壊れてしまい、生産がストップ。アメリカ側のいろんな機械を売っている工具屋にとある工具を買いにいったときのことだった。
店員たちがなんかおかしい。
お前ら、オズの魔法使いたちのまねしてんの?
変な店・・・
なんて思って数分後、あ~、今日、ハロウィンだからか・・・と気づいたよ。
お店の人まで、こんな変装しちまうんだ・・・
さすが、本場だね~と思ったもんだ。
その夜に限って、仕事も早くおわり、仮住まいに着いたのが、19時ごろ。
ここは、チュラビスタという街で3ヶ月間の仮住まい、集合住宅、ちょっと古めのアパートメントに住んでいた。。もちろん、高級なんかでなく、結構、マイノリティーや黒人たちも住んでいるところ。
車を駐車場に止めて、自分のアパートに歩いていくと、アパートメントのとある部屋の玄関に、たくさん盛り合わせたキャンディーが置いてありました。
どうしたんだろう?誰かわすれんただろう。
と思いながら、また、違う部屋の玄関にキャンディーの盛り合わせが・・・。
あれあれ、それぞれの玄関においてあるじゃん?どういうこと?
部屋に帰って、ゆっくりしていると、子供たちの声がわいわい、がやがやしてくる。
どうしたんだろう?
窓越しに外をみると、親子ずれで、なんか、部屋を回っているような感じ!時々、どこかの住人の玄関を“ドンドン”と叩く音もしてくる。
なにごと?
その時、“ハッピーハロウィーン!!!”なんて声が外から聞こえてきた。
あ~、そういうこと?
子供たちが自由にキャンディー取っていけるように、玄関前にアメの盛り合わせを置いているんだ~。
と思っていたとき、
ドンドン!えっ!?も・ち・か・ち・て・・・俺んち?
ハッピー、ハロウィーン!
ハローっ! ハッピー、ハロウィーン!
おいおい、キャンディー持ってないぜ・・・。
決めた・・・だんまりこんだ!
居留守・・・だ!
でも・・・部屋はコウコウとアカリがついてます。
バレバレ?
10分くらい、俺の玄関前に居座った子供たち・・・
やっとあきらめてくれた・・・みたいだ・・・。
人生、ハロウィンの最悪の夜だったよ。
息子たちも、海外生活は体験することになるだろう。話題性のある想い出を一杯つくる生活を送ってもらいたいもんだ。
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